カニカニ合宿
2006.03.11-12 @ 第2豊川荘


我らが合宿場−第2豊川荘−の管理人の知人の親戚(つまりアカの他人)が、日本海近郊で料理旅館を営んでいるという。そんな情報を得た我々は、それなら極秘ルートで本場のカニを安く仕入れて、カニ三昧の合宿をしようではないかというごく安易な発想で、今回の“カニカニ合宿”は始まった。

急流号を待つO市某所。今日の急流号はバスに紛れて登場するらしい
(予定時間はすでに過ぎて、少々待ちぼうけ)
多少遅れながらも、久しぶりの合宿場を目指しO市チーム出発
(余談だが、よく見るとO市チームにO市住人は誰もいない)
1年以上もご無沙汰だった合宿場
当時と変わらないように見えるが、そこかしこで傷みが進んでいた
合宿場の修繕問題は管理人に任せるとして
早速、今日の主役とご対面
時期的には少々シーズンオフだが、立派なカニが待ち受けていた
今回は素材を最大限に生かすメニューのため、調理はいたって簡単
準備は順調に進む
しかしここで大問題発生
炭をいこすナベ(のようなものを)を忘れてしまった
仕方なく強硬手段に出たのだが、コンロの周りはご覧のありさま
さらに300円の炭焼きセットは非常に使いづらい
網がはずれないため、炭を置くのも一苦労
まあ、色々あって準備完了
久しぶりの合宿開催と、今日の素材に乾杯
「さ、いくでー」「おお、手が震えるなあ」
まずは焼きガニから。過去にも数々の贅沢メニューはあったが
今回ほど豪華な素材があっただろうか
続いてカニすき  「おおー」と思わず声が出る
(人間もカニも、太ももは豊満な方がいい?)
「これ、いただき〜ぃ」
「まあ、あせらんでもええ」
ここだけの話だが、肉付きのいい脚を食べ進んでいくうちに、それは普段我々が食べ慣れているある食材に似ていることに気づいた。
そうそれは“カニかまぼこ”に他ならない。あのカニ風味の“パチもん”は、もしかしてすごい発明なのかもしれない。
(それとも、単に我々の味覚に問題があるだけなのか・・・)
次は寄せ鍋、胴の部分をわしづかみで“どばーっ”と
なんということか、野菜よりもカニが多い
焼き上がった甲羅のミソを一口、思わずにんまり
「くぅーっ、たまらん」(今日の会話は感嘆詞が目立つ)
そこにS市チーム到着
さっそく甲羅を網の上に追加
「自然豊かなS市といえども、さすがにこんなモノは口にでけんなあ」
と、思わず顔を見合わす
もうかなり食べたはずだが、おっと、まだツメが残っていた
さあ、ガンバって食べよう
しかし、しだいにナベに手を出す者がいなくなり・・・
「カニはもういい、野菜をくれ」と、なんとも贅沢な発言も飛び出す
それなら、お決まりのカニ雑炊でも
これがまた美味。「どうせなら、この甲羅に入れてくだせえ」
おなかが落ち着いてくると、みんなの興味は本日の新作ギターに移る
今日も次々と色んなギターが登場する
ギター談義のさ中、当初のあの感激はどこへやら
ナベの中にはまだたくさんのカニ残っているが、もはや誰も見向きもしない
「おお、これええなあ。腹が邪魔ならんし」
最近手に入れたご自慢のマシンで、お気に入りの曲を
(そういえば、こんなCMが昔あったなあ)
そうこうしているうち、今日はなぜか早めの就寝準備
(久しぶりの合宿のせいか、それともよほどカニがこたえたのか)
この時点で、いつもよりかなり早い“お開き”になるハズだったが
でも、やっぱり少し弾き足りない、と油断したそのとき
いつもどおりムックリと起き出してくる人がいて
結局、こんな時間になってしまった
(カレンダーが去年のままなのはご愛敬?)



一夜明け
もう昼近いが
昨夜からのナベの中身がなかなか減らないので、片付けができない
よっし、一眠りしてもう一度カニに挑戦しよう
最後の力をふりしぼりカニに立ち向かう
しかし、自然とカニをよけて・・・こんにゃくに箸がのびる
何とかナベをたいらげ、最後の精算へ
さすがに今回の会費はちょっと高め。いつもより万札が多い
そうそう、この水漏れを忘れていた。なんとか応急措置で対応したが
ここにも老朽化が進む合宿場の実態が垣間見られた
撤収を完了して
「今日どうする?」「さっきの最後のナベがきいてるし、今日はやめとこ」

ということで、今日は『鹿鳴館』なしで、“カニカニ合宿”無事終了
今回の合宿では、合宿場の老朽化という大きな課題も残ったが、「カニかま」は結構すごい発明かもしれないとか、
一人でカニ1匹食べるのは思いのほかしんどい、ということがわかっただけでも、収穫の多い合宿だった

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